鳩山由紀夫首相(民主党代表)と、自民党の谷垣禎一総裁、公明党の山口那津男代表による鳩山政権初の党首討論が17日、行われた。討論の詳報は以下の通り。
谷垣氏「えー、総理がご就任になりましてから5カ月たちます。ようやくこの党首討論が実現しました。これから、積極的にこの総理と討論をしていきたいと思いますので、今後頻繁に行われますよう、総理の方からもまたご尽力をまずお願いしておきたいと思います。それで今は、国会では予算審議がたけなわでございます。昨日は税法の審議も入ったわけですね。今、こういう景気情勢ですからまず予算をしっかり議論するこということが大事だと私も思います。それで、今政府がお出しになった予算案には大きくいって五つほど問題があると私は思いますが、しかし、その前に、やはり景気対策にせよ、予算にせよ、税をいただいてやるというのが基本でございます」
「で、昨日いわゆる確定申告も始まりました。今日、昨日の新聞をみますと、確定申告スタートしていろんな方の反応がでております。今朝の産経新聞ですが『納税がバカバカしい』、こういうご反応もありました。『首相、小沢氏に怒り、ため息』。こういうことであります。それから昨日の読売の夕刊をみますと、これは葛飾税務署で、『知らなかったで許されるのはおかしい。開き直らないでと怒った』とか、『首相がこれまで払わなかったのだから自分たちもいいのでは』、こういう議論が出ております。こういう声に対してこれ徴税、政治の責任でありますから、1番の責任者は鳩山総理ご自身です。こういう批判に対して、総理はなんとお答えになりますか」
首相「まず、谷垣総裁とこのような形でクエスチョンタイム、党首討論ができることをたいへんうれしく思います。できるだけ頻繁にこれからも行いたい、私の方からもそのように申し上げておきます。それで今、徴税の話がございました。昨日から確定申告が始まりました。いろいろと、私の、いわゆる母からの資金提供のことで、納税に対してバカバカしいというお気持ちが国民のみなさん方の中に起きてしまっておること、誠に申し訳ない、その思いでございます」
「私が申し上げたいことは、これは何度も申し上げておりますが、天地神明に誓って、私自身が知らなかったことではございます。しかし、しかしながら、いくらなんでも、このような大きな額を、資金提供受けていたという事実が検察によって明らかになった以上、私としては大変遅れたということは事実でございますが、納税の義務というものは果たさなければならないという思いで申告をし、納税をしたところでございますし、これからもしっかりと納税をしなければならないこと、いうまでもないことでございまして、国民のみなさま方の税金のおかげで、予算というものを組ませていただくことができるわけでございます」
「今までの政権と、新しい政権との違いといえば、1円たりとも税金のムダ遣いを許さない、そのような思いで私たちはがんばってきたいと、そのように考えているところでございまして、税金のムダ遣いがないような、そういう仕組みをなんとしても、新政権においてつくりあげていきたいとも考えておりますので、ぜひ国民のみなさま方には私のこと関しては重々申し訳ない、不徳のいたすところだと申し上げておきますが、ぜひ国民のみなさん方には、新しい国づくりのために税金をお支払いをいただきますように重ねて申し上げておきたいと思います」
谷垣氏「総理、総理にはたいへん申し上げにくいですが、『平成の脱税王』という言い方もあるんです。そういう方が徴税をしてくれというのは、これは非喜劇だと思いますよ。それで、ダメなんですよ、そういう説明では。要するに今国民が思っていることは、バカバカしくって税が払えないという声、一方にありますよ。それで総理がお払いにならないんだったら、自分たちも分かったときにじゃあ払う、これでいいんじゃないかという声が、しかし庶民は本当はそんなこと考えてないんですよ。庶民が考えておりますことは、総理やなにかは、まぬがれるかもしれないが、自分たちだったら畳までひっくり返されて全部もっていくと思ってるんですよ。だから、単に徴税に対していやになっちゃうなというだけじゃないんです。今国民がうすうす感じていることは、この国には法の支配があるかどうかということを感じてるんですよ。で、私は総理に申し上げたい。これは総理がきちっと自浄責任、自浄作用を果たされるか、説明責任を果たされるか、責任を取られる、こういうことでないと、さっきのような答えではダメなんです。もう1回お答えください」。
首相「まあ、谷垣総裁のそのお気持ち、私もこのようなことが判明したときに、たいへん驚いたのは事実でございます。そして申し訳ないという思いがございました。知らなかったとはいえ、こんなことでよかったのかという思いは当然のことながらあります。この、もう谷垣総裁もおわかりの通り、過ちで納税というものが、たいへん納税に漏れているということが分かったときに、それは大変遅ればせであるけれども、さかのぼって納税をするということが許されるのも法律でございまして、それに私はのっとってわかった以上、当然のことながら納税というものはするべきだという思いの下で、私は平成14年にさかのぼって、そこからの納税というものを申告をしてお支払いをしたところでございまして、国民のみなさん方に、総理だから許されるなんて話は当然ある話ではありません。そんなことが許される世の中であってはならないということは肝に銘じて、私もそのように思っておりまして、特別扱いというようなものはなされるはずではないと、そのように思っておりますので、国民のみなさん方にもぜひ新しい政治を興すために、しっかりとがんばっていただいて、そして汗を流していただいて税金をお支払いをいただき、新しい国づくりにご協力を願いたい、重ねてそのことを申し上げたいと思っております」
谷垣氏「残念ながら、総理の新しい国づくりに協力をいただきたいという言葉がしらじらしくひびきます。で、さきほど私は申し上げました。自浄作用をされるか、説明責任を果たされるか、それとも責任を取られるかと。総理は以前、私どもの議員の秘書がやはり罪に問われましたときに、秘書の責任は総理の責任である、総理じゃない、議員の責任であるとおっしゃったはずであります。この点をどうお考えなのか、私お聞きするのは二度目ですが、お答えいただきたいと思います」
首相「お答えいたしますが、私はさきほど、谷垣総裁が3つの方法があるということをお話をされました。そのひとつであります説明責任、私の知ってる限りのことを正直に申し上げているところでございまして、国民のみなさん方にはなかなか納得いただけないということが、あるいはあるかもしれませんが、私はすべてを包み隠さず、事実を事実として申し上げていること。これは改めて谷垣総裁に申し上げておきたいと思います。それから今、お話がありました、かつての私の発言、かつて私が申し上げたことは当然、口から出た言葉でありますからそれを今、どうのこうの、撤回するというような話ではないと思っておりまして、その言葉の重さというものは認じているつもりでございます」
「ただいろいろと、かつても、例えば秘書の犯した事件、それぞれの違いというものがあることも谷垣総裁もお分かりだと思います。少なくとも私のこの問題に関しては、私自身の資金、そして母からの資金提供、これに依っていることも事実として明らかになっているところでございまして、私腹を肥やしたり、不正な蓄財をしているというところではないところもご理解いただきたい。そしてその中で今、それでも国民のみなさま方から、しっかりと政権を担い、政権交代の意味をしっかりと認じろという思いがございますので、身を粉にしてその責めを果たす、新しい政治をおこすために、全力を尽くすこともその責任のひとつの取り方だと、そのように考えておるところでございます」
【関連記事】
・
実母へのカネ無心疑惑「全くの作り話だ」と首相が改めて反論 ・
北教組事件「企業団体献金の全面禁止、今こそする時がきた」鳩山首相 ・
「小沢氏は国民に説明することで責任を果たす」鳩山首相 ・
首相「私は投げ出さない」 石井氏が講演で明らかに ・
首相らに不満 確定申告「納税ばかばかしい」 ・
首相、解党時の寄付禁止に前向き=辞職決議「議論の必要ない」−衆院予算委(時事通信)・
輿石氏「正三角形のかたちで歩んでいかねば」(産経新聞)・
トランスデジタル社長ら逮捕 特定社に債権譲渡疑い(産経新聞)・
<自民党>「予算案」に消費税上げ明示せず(毎日新聞)・
<天領日田おひなまつり>町並み豪華絢爛に 大分(毎日新聞)
バンクーバー五輪のスピードスケート男子500メートルで16日(現地時間15日)、長島圭一郎が銀、加藤条治が銅メダルを獲得し、一気に盛り上がりを見せた。2人の滑りとともに話題となっているのが、レース用全身スーツだ。派手な色遣いはもちろん、海外の新聞では“下着が透けている”と間違った報道までされるなど注目の的。今大会、日本の初メダルを生み出したスーツについて、開発したミズノ社に聞いた。
“初メダルユニホーム”は、なぜ今回のようなデザインなのか。スーツを開発、製作したミズノ社の担当者によると、メーンがゴールドなのは「金メダルを意識した部分はもちろん、あります」という。全体の7割超を占める金色には、日本勢の活躍を願う気持ちが込められる。胸など黒い部分には、力強いヘビの毛筆画をデザイン。配色の秘密はそれだけではない。写真などをよく見れば、部分により、素材感が違うのが見て取れるはずだ。
スーツは「男子用で53枚、女子用で54枚のパーツが使われています」(担当者)。02年五輪はわずか14枚、前回でも44枚というから、今回の初メダルスーツは、いかに多くのパーツに分かれているかが分かる。さらに異なる4種の素材が使用される。
開発テーマのひとつが「力強いスケーティング動作のサポートと姿勢の保持」。体の部分により、微妙に違う動きや形状に対応するため、パーツを細分化した。基本的に色の違いが素材の違い。テカテカ目立つ金色の部分は「ハイパーストレッチ性ウレタンラミネート」という素材で、伸びにくいが、反発力も大きく、サポーターのように動作を補助してくれる。
さて“問題”の部分だが、ノルウェー、ドイツ、韓国の新聞では「下着が透けたスーツ」と報道され、ちょっとした騒ぎになったが、これは誤り。股(こ)関節、内ももには、動きを妨げない伸びやすい素材が使われ、周りとの色の違いが見た目に現れているだけだった。決して、長島、加藤が気合を入れるために勇ましく黒いフンドシを締め、透けたわけではない。
このほか、頭頂部などに凹凸、胸などには通気性のある素材を使用するなど工夫。空気抵抗は同社比でマイナス5%。開発に約3年半、億単位の費用がかけられた。「選手からも動きやすいと好評いただいています」と担当者。この後も、メダル量産をサポートしてくれそうだ。
【関連記事】
長島、銀に「信じられない」…Sスケート 加藤に聞く「てっぺん取れず悔しい」…Sスケート 長島が銀、加藤が銅!日本勢メダル1、2号…スピードスケート 加藤が1回目3位、長島6位…スピードスケート バンクーバー五輪 、
スピードスケート 、
長島圭一郎 を調べる
・
<水戸女性死亡>自宅のこたつで73歳窒息死 事件性を捜査(毎日新聞)・
<東京スカイツリー>高さ300m突破…墨田区で建設進む(毎日新聞)・
子守唄で児童虐待防止 母性愛、育児の知恵…全国キャラバン展開(産経新聞)・
民主が常任幹事会で石川議員の離党を承認(産経新聞)・
大阪・梅田で停電、エレベーターの客ら一時閉じこめ(読売新聞)
氏名や住所を確認せず、「090金融」グループに携帯電話を貸したとして、警視庁生活経済課と巣鴨署は17日、携帯電話不正利用防止法違反容疑で、携帯電話レンタル会社「モバイルカンパニー」(東京都新宿区)の実質的経営者望月啓次容疑者(34)=静岡県沼津市東椎路=ら4人を逮捕した。
同課によると、いずれも容疑を否認。2008年12月から昨年7月にかけ、ヤミ金業者ら約200人に携帯電話など約500台を貸し、少なくとも年約5000万円の利益を得たとみられる。
逮捕容疑は昨年2月上旬から3月下旬にかけ、5回にわたり、090金融グループのメンバーだった江戸川区の無職男(20)=出資法違反罪で有罪=ら4人に、氏名や住所などを確認せずに、携帯電話8台とSIMカードと呼ばれる携帯電話用ICチップ4枚を貸した疑い。
同課によると、同社は携帯を1台3万5000〜4万円、SIMカードを1枚2万5000円で貸与。新聞広告や電話勧誘で客を募っていた。
免許証のコピーなど必要書類も同社が用意していたとみられ、昨年1月から6月に貸したとされる27人のうち、21人が実在しなかったという。
【関連ニュース】
・
笹川氏孫名乗り、出資金詐取=「利子30%」とうそ、56歳女逮捕 ・
「食用油販売益で元本3倍」=1億8千万集金、会社会長ら逮捕 ・
「090金融」経営で9人逮捕=80倍金利で利益3400万か ・
十六銀行元行員を書類送検=顧客の金を貸し付け ・
大企業向けと違法出資募る=被害10億円か、2人逮捕 ・
拳銃マニア、手製の拳銃4丁所持で逮捕 大阪府警(産経新聞)・
規正法改正、公明案に否定的=平野官房長官(時事通信)・
国民新党、シュワブ陸上部への移設提案へ(読売新聞)・
開業医と病院の再診料、690円で一本化、中医協(産経新聞)・
有線放送大手、無断で30年以上ケーブル設置(読売新聞)