沖縄県を訪れている平野博文官房長官は9日午前、県庁で仲井真弘多知事と米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の移設問題をめぐり会談した。平野長官は、政府・与党の沖縄基地問題検討委員会で新たな協議を始めたことを説明、「政治的に決断できる(結論の)目安は5月だ」と伝えた。その上で、「知事の決断をお願いするかもしれない」と述べ、政府として5月に出す結論を受け入れるよう求めた。
一方、仲井真知事は「県民は県外移設を強く望んでいる」と述べ、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部に代わる新たな移設先の選定を要求。同時に、同飛行場周辺の危険性除去のため、移設完了までに米軍部隊の訓練などのレベルを徐々に下げるよう求めた。
政府・与党が昨年12月に同委員会を設置し、新たな移設先の検討に着手して以降、政府首脳が仲井真知事と会うのは初めて。会談で平野長官は「(移設問題で県民に)100%満足してもらえるかどうかは別にして、負担軽減策をやっていきたい」と述べ、危険性除去に努めることを約束した。
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